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私の声に対するコンプレックスは、「とにかく声が小さくか細いので、通りにくい」ことです。幼稚園や小学校の頃は全くコンプレックスが無かったのですが、それを初めて自覚したのは中学校時代です。

中学生にもなると、授業中にクラスメイトの前で意見を言ったり、スピーチコンテストや朗読発表会などで、大勢の前で声を出す機会が多くなりますよね。その際、私はいつも通りの声で普通に発表していたつもりなのに、先生や友人数人に「聞こえにくい」と指摘された事で、初めて「あ、自分は声が小さいんだ」と気付きました。

それで意識的に人前で何か発表する時には大きめの声で話すようにしていたのですが、それでも「小さい」「聞こえない」と言われ続けました。大きめの声で喋っているのに何故…と悩んでいたのですが、その時の担任の先生の指摘で疑問が解けました。

「●●さん(私)は声が細いからね。(体型が)小柄で細いからってのもあるのかもね」と。ここで初めて自分の声質が明確になったのです。

しかし既に遅く、私の中で自分の声質はコンプレックスになっていました。小学校時代は合唱部で、声にはそこそこ自信があったから余計にです。

そんなこんなで中学校時代すっかり出来上がった声に対するコンプレックスの為に、高校、短大は、まるで声を使わなくていい部活や学科を選びました。そしてますます声は小さく、か細くなりました。

ですが最大の難関は短大卒業後でした。その頃は丁度就職氷河期と呼ばれた時代です。どこを受けても内定をもらえず焦っていた私は、最後に駄目もとで受けた市の嘱託職員の面接にようやく通り、採用先を見て愕然としました。

地元の小学校の事務の臨時職員です。小学校の先生と言えば大声で子どもを呼び、授業をし、号令をかけます。大声を出さない日など無いほどです。私は事務の採用だったのですが、担任を持つ先生が研修などで出かけないといけない時は自習や帰りの会の監督係としてクラスに入らないといけませんでした。

堂々としていないと、子どもと言えども舐めてきます。で、常に限界まで大声を出して「隣の人と話さずに自習しなさい」「寄り道しないで帰ること」などそれらしいことを大声で伝えたりしないといけず、そういう日が続いた時は喉が荒れて数日声が出ませんでした。でもそこまでやらないと、クラス全員に聞こえなかったんですよね。

それだけが原因と言うわけではないのですが、この職場は向いていない、と感じた私は、結局2年後にそこを辞めました。

勤めている間は常に喉がガラガラだったのに、辞めてからと言うもの喉の調子が良くなってきました。で数ヵ月後、アルバイト募集の広告を見つけて面接希望をし、面接を受けて合格し、今そこで働いています。

働いているのは本屋です。自動ドアが開くたびに「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と大声で言うルールがある職場です。



こんなに声に対してコンプレックスがあるのに、働く場所は常に声を使う職場を選んでいる私。矛盾してるなあと最初は思いましたが、実際働いて色んなお客さんを見ていると、私と同じかそれ以上にか細い声や小さい声の方、或いは逆に、声が大きいのに聞き取りにくい方など色んな声の方がいて、自分の声はそこまで悪い方ではないのかな、と思えて,
最近少し自分の声を肯定できるようになっています。
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